いつかなぁ…このクローゼットが僕ら兄弟の狭っちい部屋にやって来たのは…
多分、僕が中学に上がる頃だから約30〜31年くらい前か。大牟田の長屋、我が家に白い不似合いなクローゼットがやって来た。まだ洋服やお洒落など無縁だったけど学生服とか着る物が増えて、それでやって来た。鏡が付いていて、この鏡が後々、役に立ったんだな。
ギター買って本格的に衣装なんぞ揃えて、この鏡に向かって歌い振り付けや表情を勉強した。勉強っちゅうよりは個人レッスンに近いか。朝に晩にレッスンした。6〜7年、毎日のようにこの鏡に向かって歌の練習をした。
その頃からテレビの歌合戦やオーディション番組にも出る様になって、もはやクローゼットよりこの鏡が命になったっけ。かなり近所迷惑やったと想うよ。でも長屋の人たちは「仍世ちゃんは歌手になるけんね」とうるさい俺の歌を許してくれた。そんなご近所さんの為にも頑張ったんだ。大牟田ではバンドで目立ってよくイジメや喧嘩の対象にもなったけどね。
この鏡は俺の笑顔も涙も、喜びも悲しみも、当時の友達も彼女も…全てを見ている、、映している。俺の青春の全てを見て写して知っている分身なんだ。もう、とっくの昔に無くなったかな?と思っていたら、キレイに当時のまま残ってた、嬉しかったなぁ。いつかまたこのクローゼットを使いたい。手放せないんだ。
なぜか我が家(実家)で預かってる晃のギターとかinfix結成時の機材やグッズとかと纏めて大切に保管してあります。
俺がバイトして中学ん時に買ったヤマハの格好いいアコースティックギターとかも。
そろそろ引っ張り出してまたステージで使うかな〜。
結構、物持ちいいんだよ!今も使ってるライブの靴とか「涙・抱きしめて」や「answer」の頃の物を修理、手入れしながら使ってる。気に入った物を長く大切に…。
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あ、アコースティックと言えば9月にはinfix JT-PROJECTライブをやろうかと。infixのレアなナンバーとカバーとか、またホテルのラウンジライブみたいな選曲で。あの鏡を見ながら歌に没頭した頃を思い出しながら……
みんな、ぜひ時間を空けて会いに来て下さい。