大牟田南高校は延命公園ていう広い公園の一画にあった。公園の中心には延命の丘があり頂上には大きな貯水塔があるんだ(写真:夕景の延命公園を臨む)。時には彼女と佇み大牟田市内を一望しながらコンビナートの向こう、真っ赤に染まる有明海に沈む夕日を眺めた。この時が永遠に続き自分なら何でも出来る気がした…儚い夢の時間だった。
もっと大切に、、まず一番に相手の気持ちや想いを包み込むべきだった。若過ぎて、そして傍に居るが故にそれが分からなかった。どうか大事な人を、大切な物を全力で守って欲しい。デビューして帰省した時に改めてこの丘に登り、時が過ぎるのも忘れて大好きな街を眺めた。心地良い風の揺り篭に抱かれ『微笑』や『STILL ALONE』『夕景の丘』など沢山の曲をここで描いた。想い出はいつも優しい…切ないくらいに。もらった手作りのチョコやマフラーは宝物だった。もう二度とは戻らない季節、二度と会う事も無い人。こんな歳になっても歌ってるなんて夢にも想ってないだろうな(苦笑)。今は思い出が大事な宝物、故郷が俺の力になっている。
いつかオーディーの皆と母校や延命公園、街外れのスタジオなど一緒に歩いてみたいと思います。夕暮れの公園でギター一本の生歌ライブなんかやってみたいな、曲を創ったその場所で…。